なぜセラミックが高いのか?PRICE
セラミック治療は確かに費用がかかります。しかしそれには理由があります
どの歯科医院さんも、セラミック治療がなぜ高価になるのかと聞かれたら、理由の第一として「保険が適用されないから」と答えるでしょう。
しかし、もっと大きな理由があります。それは「現状ではセラミックの加工や調整は、高度かつ複合的な技術に熟練している必要があるから」です。
また、以下の理由も挙げられます。
体に優しく、なおかつ耐久性や硬度にすぐれた高価な材料だから
セラミックは生体親和性が高く、人間の体にやさしい素材とされます。
それでいて毎日の咀嚼に耐えつつほかの歯を大きく傷付けるほどではない硬さがあり、長年の使用に応える耐久性があり、天然の歯に近い透明性や色調を再現できるものを選ぶ必要があります。
丁寧かつ万全の前処置が成否を決める
セラミック治療では、まず患者さまに対して本格的な治療を開始するより前にできる限り正確な「完成後のイメージ」をお伝えしています。
セラミック治療を行う以前にむし歯や歯周病などがあれば、それらを完治させてから治療をスタートすることも大切です。
いわばセラミック治療は「治療する手前の時点で、その成否が決まっている」と言っても過言ではありません。
歯単体でなく、総合的な美しさを追い求めるから
歯は誰でも同じに見えるかもしれませんが、まさに十人十色。
さらに「その人にとって美しい歯」は、歯単体で考えても意味がありません。顔のライン、肌の色、顎の骨格、顔の長さ、目の位置、そして当然ご本人の理想とするもの、それらすべてのバランスを考慮して決める必要があります。その調整には熟練の技術が必要です。
そのため歯科医師と技工士が、どれだけ患者さまの希望、そして患者さまに合う形や色などを把握し、その理想に合ったものを準備できるだけの技術を持っているかが重要となります。
美しさだけでなく、機能性を重視した調整が必要
歯はかみ合うとき、1本ずつがお口の中で複雑に影響し合います。
そのため1本でも歯がなくなると全体のバランスが崩れてしまいます。
どれだけ栄養を取り込めるかは、食事の際にどれだけうまく噛めるかにかかっています。
また、かみ合わせがズレると、肩こり、頭痛、腰痛などの症状として全身に影響することもあります。
当然、セラミックの歯を入れるということは、ただ入れるだけでなくかみ合わせに合致する、きわめて微妙な調整を行わなくてはなりません。